オオカミなんか
怖くないっ!!
急に黙り込んだアタシを気にしたのか
「まぁ、まだホントって決まった訳じゃないし
直接会ってヒロと話してみるよ」
ユマは
またキラキラの笑顔で
アタシに言った。
「HR始めるぞー」
遅れてきたのに
まったく反省の色のない担任の声に
『また、あとでね』
ユマが口パクで
伝えてきた。
教室のいたるところから
椅子をガタガタ鳴らす音がして
まだ少し
ざわついていた教室が
静かになっていく。
ってか、
恋愛って 深い。
アタシには 無理だぁ。
頭から
ぷしゅ~と空気が抜けていくような気がした。