オオカミなんか
怖くないっ!!
タツは
わざとらしく、大きな
ため息をつくと
「あーもう、マジめんどくせー。
お前らウザ過ぎ。
殴んねえから手離せよ」
と、力を抜いていた紺野を突き飛ばして
手を離させた。
掴まれていた手首を
さすりながら
「連れて歩くには自慢できっけど
めんどくせーオンナ。
勘弁して欲し……」
タツが言い終わらないうちに、紺野が一歩前に踏み出した。
その、手は
タツの口をふさいでいる。
「何があったかは
知りませんが
カワノさんに対して失礼ですよ。
言葉を慎んでください」