ソレデモワタシハアナタヲアイス
「真由子も寝てないんでしょ?帰ったら寝るんだよ」
真由子は隣を歩きながら、静かに頷いた。
俺は、黙ったまま真由子を家の前まで送った。
「じゃあね、明日、学校で」
俺は真由子にヒラヒラと手を振った。
「ねぇ、隆太」
帰ろうとする俺を真由子が呼び止めた。
「美咲、どうなっちゃうんだろう?」
真由子の目が潤みだした。
「まさか空人の後、追って…」
「真由子」
俺は、とんでもない事を言い出そうとした真由子を止めた。
「もし、美咲がそんな事しようとしたら、俺が止めるから」
それは、俺も考えなかったわけではない。
けれど、今日の美咲を見て、俺は根拠もなく美咲が空人の後を追うはずはないと思っていた。
「なるべく美咲から目、離さないようにするから。あんまり変な事、考えないでね」
俺は、少しでも真由子を安心させる為に、笑ってみせた。
「うん…ごめん…」
真由子は、怒られた子供のようにシュンとした。
けれど、すぐにスーッと息を吸って、気合を入れた声を出した。
「よーし、私も美咲の親友としてやってやるかな」
さっきまで泣きそうになっていた美咲が、いつもの顔に戻った。
「じゃあ、隆太は部活あるから朝と帰りは私が美咲に付きっきりになるからね」
真由子は、任せてと張り切った。
けれど、そんな事を知るよしもない美咲は、またもや予想外の行動に出た。
真由子は隣を歩きながら、静かに頷いた。
俺は、黙ったまま真由子を家の前まで送った。
「じゃあね、明日、学校で」
俺は真由子にヒラヒラと手を振った。
「ねぇ、隆太」
帰ろうとする俺を真由子が呼び止めた。
「美咲、どうなっちゃうんだろう?」
真由子の目が潤みだした。
「まさか空人の後、追って…」
「真由子」
俺は、とんでもない事を言い出そうとした真由子を止めた。
「もし、美咲がそんな事しようとしたら、俺が止めるから」
それは、俺も考えなかったわけではない。
けれど、今日の美咲を見て、俺は根拠もなく美咲が空人の後を追うはずはないと思っていた。
「なるべく美咲から目、離さないようにするから。あんまり変な事、考えないでね」
俺は、少しでも真由子を安心させる為に、笑ってみせた。
「うん…ごめん…」
真由子は、怒られた子供のようにシュンとした。
けれど、すぐにスーッと息を吸って、気合を入れた声を出した。
「よーし、私も美咲の親友としてやってやるかな」
さっきまで泣きそうになっていた美咲が、いつもの顔に戻った。
「じゃあ、隆太は部活あるから朝と帰りは私が美咲に付きっきりになるからね」
真由子は、任せてと張り切った。
けれど、そんな事を知るよしもない美咲は、またもや予想外の行動に出た。