運命
**********
「愛梨~! 今日まっすぐ
一真の家行くことに
なったから、帰れないや
ごめんねっ。」
「大丈夫!! ラブラブ
しておいで~♪」
「うんっ ありがとう!
また明日ねっ!ばいばい」
「ばいば~い!」

ちあきはいいな~
幼なじみだった
一真くんと
付き合うなんて・・・。
ちあきはスタイルいいし
今どきギャル?だし・・・
すべて完璧だもんなー。
それにくらべて
あたしは・・・・・。
最近、楽しそうな
ちあきを見てると
羨ましくなるあたし・・・。

よしっ!あたしも
帰るかっ!!

久しぶりに1人で
帰るとなると
寂しいもんだな・・・
公園の近くにも
誰もいないし・・・・

スタスタ・・・・
「工藤~!」
ふと、後ろから
あたしを呼ぶ声がした。
振り向くと・・・・ 潤。
「よっ 工藤ー!」
「よっ じゃないよっ!
なんで息切れしてんのさ」「なんか前に、工藤っぽい
人が歩いてたから
走って来てみたら
工藤だったってわけ!!」
「わざわざ来なくても
よかったのに!」
けど、なんか少し
嬉しかった。
「工藤、今日は1人なの?」
「うん。 ちあきは
彼氏の家に行くってさ!」
「そうなんだ~
逢坂って彼氏いたんだな」「当たり前じゃん!!
あんな可愛いコモテるに
決まってるじゃんっ!」
「可愛いか~?
俺は、工藤のほうが
可愛いと思うぞっ!!」
「え・・・・・」
なぜか、この言葉に
照れてしまった。
「なにいってんのー?
潤の目、ちゃんと
見えてんのー?!」
「はっ! 俺は
思ったこと言った
だけだけど~?」
「あたし、可愛いく
なんかないよっ。」
「工藤って、
自分を認めないやつだな」「だって、なわけないしっ」「なわけなかったら
俺だって言ってねーよっ」「・・・・・・・ありがとう。」

この頃からかな?
潤の優しさに
引かれていったのは・・・。
< 7 / 16 >

この作品をシェア

pagetop