甘い香り
「…戻ってこないの?」

あたしはしゅん、として言った。

「静かなとこで休みたいんだ。
会社も辞めたし、
たまには帰るけど、
基本的にはここがベースになる予定。」

「…そうやって、涼ちゃんは
あたしをひとりにするんだ。」

目に涙を溜めるあたし。

涼ちゃんが頭を掻いた。
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