白は花嫁の色
もう子供みたいに暴れてしまいたい。感情任せに破壊してやりたい
…姉ちゃんは結城の城で暮らすのか?
誠実さを見せたつもりだろうが、――しかしあいにく奴は信用ならない。
だって…乱暴したって言った。姉ちゃんにっ、そう思うと気が狂いそうだ。
――信用できない。
嫌だよ。
こんなに姉ちゃんを好きなのに、こんな形で姉ちゃんを失うなんて。
王子様になる前に夢を諦めるなんて。
だって…そんなのあんまりだ。
ずっとずっと見守るだけしか許されなかった俺とは違い、他人ってだけで結城は簡単に……
……俺だって。
どうしよう。
大好きな女が大好きな男が俺は大嫌いなようだ。
殺したいくらいに。
それが愛している女にぬくぬくと愛されている男への嫉妬だと認めたくない。
だけど――
だけど
だけど姉ちゃんが、好きなのだと、結婚したいのだと、
―――そう言うのならば。
姉ちゃんが思うように生きてほしいと思うのも確か。
……だって我慢ばかりしてきた姉ちゃんが、初めて“欲しい”と言うんだ。
姉ちゃんは今、欲しいものを手にしていて、
だったらそれは俺の望むべきことなはずで。
だって姉ちゃんが幸せなら俺は幸せなはずで。
……。