白は花嫁の色

「忍さんを無理に泣かせました、苦しませました。それでも、僕は忍さんに…乱暴しました。

……忍さんはそんな僕を受け入れてくれた、好きでいてくれた。…愛しています。

もう泣かせたりしません、誓います。成長します。…娘さんを僕に下さい。お願いします」

結城は土下座を続ける。


…姉ちゃんを無理矢理に、と口にする。その顔には後悔が浮ぶ。


…結城は――

彼の本音を記憶から辿るには、扉を開けたくない。


始まりは力関係が明らかだった二人は、二人なりに試練を乗り越えとっくにいい関係で―――

お互い結婚したいと思う関係で―――


なにそれ、……どんなシナリオ?

始まりはすれ違いの愛?
ヒロインがバカ女、ヒーローがバカ男…

最終回で、お茶の間は純愛だと涙するのか?


でたらめで周りに迷惑かけまくりの過程は無視して、

自分たち二人が両思いならハッピーエンドで純愛感動?

それが運命?
それが…ラブストーリーなのか?


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