私を愛して
―――ravu side


彼に記念を買わないか

そういわれて

私は我慢出来なくなった。

彼につながっていたくて


ついつい恋人みたいに…




腕に巻きつけてしまった。

なんていうのかしらない。
ただ恋人同士がやることだとわかってた。


前ちょこっと雑誌で観た事あったし

夢でもあったから…




 「何がほしい?」

上を見上げると彼の顔。

ときめく胸を必死に押さえようとメロンのソフトクリームを食べ続ける。



うー…やっぱ腕に巻きつけるんじゃなった・…



 「みて、あのカップル!ラブラブ!」

 「腕組んでる!」

 「ってか、男の人チョーかっこいいし、女の人チョー可愛いんだけど!」

通りすがりの女の子達は皆私とパンプの方を指差す。
腕組み…

これ、腕組みってゆーの?

私、本当に我慢できなくなってきた

 「ねえ私、指輪がほしい」

 「ゆっ指輪?!」

 「無理にとは言わないわ。私がほしいだけ」
 
 「…いいぜ」

少し早歩きになるパンプは照れを隠せない様子だった。

…なんで照れるの?期待しちゃう…

…おそろいの買うのかな…

だといいな…




 「あそこの店で買おうか」

 「うん!」


半分に減ったメロンソフトはとけ始めてる。

 「あ!バカ!…頂き!」


彼が私の手からソフトクリームを取ったと思ったら

―――ガブッ―――





・・・

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