アナタだけのお姫様

 
「よくひな君も許したよね」


「理由は知らないけどさーイライラするぅ!!」


 
「大声出してるのはどいつだよ」


 ちょうど休憩に入った侑也が口を開く。


 ――またミルクティーかよ。


「え、これ飲みたいの?」


 ミルクティーを見つめていたあたしに、侑也が問いかける。


「いらんし!」


「なんだ……間接キスしたいのかと思った」


「キイッ!!」


 なんでなんでなんで?


 意地悪な笑顔、なんでこんなに憎めないの!?

 すっげームカつくのに!!


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