アナタだけのお姫様
「てゆーかあんたら仲良しなんだね……」
理沙の言葉に、文字通り絶句した。
――これって仲がいいって事なの?
どうみてもからかわれてるだけじゃん。
「そうそう、俺ら仲良し」
「誰がだ!」
「ぴよイライラしすぎ!」
元はと言えばお前のせいだろ!
「もぉー! 侑也! 気晴らしにカラオケ連れてけ!!」
「やー、いいけど終わるの七時過ぎだよ?」
自分で言い出したものの、まさかオッケーが出るとは思わなかったからきょとんとしてしまった。