アナタだけのお姫様
第十五章 旅立ちの日に


 それから数日、あたしは部屋に引きこもった。


 食事は部屋に運んでもらい、ひなを絶対に部屋に入れなかった。


 何度か扉をノックされたけど、返事はしない。


 毎日泣いて、チビ女を恨み、本気で復讐しようかと思った時もあった。



「強くなれてないや……」


 無理矢理遮断するしか、方法は無かったんだ。


 今までずっとずっと一緒だったのに……


 いきなり離れるなんて、本当はイヤだった。


 でも最低な事を言ったし、ひなも最低だったでしょ?


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