アナタだけのお姫様
「あ、日向さんに日和さん、おはようございます」
キッチンから顔を出したのは、メイドの山下さん。
家の事をする人が居ないから、お手伝いさんを雇ってるんだ。
まだ若いから、秋葉原にいそうなメイド服を着て欲しかったんだけど……クソ親父に反対された。
「おはよー」
「おはよう山下さん」
山下さんのお陰で、毎朝美味しいご飯が食べられるし、お昼も、夕飯も。
それに家の中が常に清潔なのも、可愛い小物で統一されてるのも、みーんな彼女のセンス。