アナタだけのお姫様


「おはよう、父さん」


「うむ、おはよう」


 いつもならこの時間は仕事をしてるはずなのに、なぜか居る。



 ――クソ親父、別名あたし達の父親。


 でっかい会社の社長で、昔からいつも忙しそうだった。


 ママが死んだ時も、仕事ばっかで……正直恨んだ。


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