霊務
第七死 決戦
【ヤツらとの戦い!ー1】


「へえ!!
今の死んだ霊は
そのB棟の恐ろしい
霊じゃなく、
全く関係ない霊なんだ?

アハ!ウケる!!
面白い特殊能力だね!」










礼子はそのことが、
笑いのツボにヒット
していた。









もちろん他の霊達は、
礼子みたいに笑う余裕
など、
あるハズはない。









「今の
音楽室にいる霊が使った
特殊能力のように、
残りの美術室や化学室の
霊も恐ろしい特殊能力を
使う……

みんな、
気をつけるんだよ」









さっきまで上がっていた
志気が、
嘘のように静まり返って
いる。








「あ!今何時!?
今日見たかったドラマが
あるのよ
チックショ~~」










礼子は相変わらず
事の重大さに
気付いていないようだ。











そんなツッコミは
誰もせず、
みんな固まっている。








(あら?☆
なんかこの様子だと、
ちょっとくらい
抜け出しても
バレなさそうね♪)










礼子はドラマ見たさに
静かにその場を去った
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