霊務
【礼子君ー最終話】


「良かった礼子…!!
気がついたのね!!」







母親は嬉しくなり
礼子に抱きついた。






礼子はフアアっと

体を伸ばした。








「寝た気がしないなあ…
でも首いて」








「そうよ!!
アンタ、
3日も眠り続けたん
だから!!
もう母さん心配で
心配で…!」







そこには父の姿もあった








「そうだぞ礼子!
昨日お前の幻覚を
見たんだ!
それで何かを予兆して、
すぐ父さん達は病院に
来たんだ!」








あ、それ幻覚なんかじゃ
ないデス……








「そっか……
心配かけてごめんね。

今度から落ち着いて
ネギともずくを食べるよ」









そんな理由で病院に
運ばれた両親も
恥ずかしい。







「ん……?」









ふと、礼子はテレビを
見た。









ニュースで昨日の
事件が流れている。







「あ、ここ…」







礼子はそう言い、
ニュースキャスターの
話を聞いた。








「え~昨日深夜に起こった事件。

こちらの学校、
今は使われて
おりませんが、
何故崩れ落ちたの
でしょう?

A棟は無事ですが
B棟は無残なものです。

まるで
台風でも
過ぎたかのような爪跡
です」








すると、
礼子はフフっと笑った。








「どうしたの礼子?
この学校知ってるの?」








母親の問いに、礼子は
にっこりと答えた。








「んーん、知~らない★」


















(END)

ご愛読
ありがとうございました


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