師匠はコスプレ☆メイ探偵
「とにかくあたしは帰らせてもらいます。

明日のために寝ます」

 類は突然宣言して立ち上がった。

 今度の薬合ってないんだろうか。

 副作用がキツい、なんて。

 鬱にはわりときいてるようなんだけどな。

 とにかく、副作用の一つの眠気、が来るまでに車の運転を終えていたい。

「ちょっと待て。

帰るんならワシも送って行ってくれ」

「話を訊いただけで、ひきあげるんですか?」

「トキを置いていくからいいだろう。

あいつは類と違って自給もかからない」

 何てヤツだ。

 類は思ったが、他人事なので、さっさと師匠を乗っけて帰ることにした。

< 135 / 357 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop