+.永遠の花.+


このころは僕もまだ麗華と同じように


お父さんのことを"パパ"って呼んでいた。


このときも僕のことをからかわれて


ついカッとなって言い返した。


いつもは適当に言い流していたのに。


…それがいけなかったんだ。





「……ぷ。ぎゃははははっ!!お前、親父のことパパって呼んでんのかぁ!?」


「なにがおかしいんだよっ!!」


「お前もう小3だろぉ??それなのにまだパパかよぉ!?ぎゃははっ、お前ガキだなぁー!!」





"ガキだなぁ"


その言葉が無償に心に残った。


ガキ…??


僕は…やっぱりガキなの…??


パパって呼んでたらガキなの…??


そう思っていたらいつのまにか


僕の目には涙がたまっていた。


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