王子様は寮長様


先輩をチラリと見ると、私の視線に気がついたのか、ニッコリ微笑んでくれた。


それだけでホッとする



「着きましたよ。」



いつの間にか車は大きな門の前に止まっていた。


奥には洋風の大きな邸宅がそびえ立つ。



ここが相馬先輩の実家…
さすがSOOMA。

大きいお家ですね~…



車は門をくぐり、玄関前で止まった。



「蒼斗さん。応接間に社長がいらっしゃいます」

「わかりました。行こう、九条。」



相馬先輩に促され、家に入っていく。



中はいかにもお金持ちと言うような、広々とした素敵な内装だ。


先輩にトコトコとついていき、ある扉の前で止まった。




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