王子様は寮長様
雪は積もらず、私達は終業式を迎えた。
「九条、帰ろう。」
「はい。」
いつもみたいに相馬先輩が迎えにくる。
私が教室を出ると、先輩の取り巻きも帰って行った。
私達が付き合っているのに気が付いているはずなのに、諦めないよね。
ファン心理は難しい。
「奈緒から聞いたよ。パーティーの話。」
先輩がニコヤカに言ってくる。
「…行ってもいい?」
「うん。」
?なんでそんなに嬉しそうなんだろ。
奈緒先輩と一緒で安心だから?
私がクリスマスに一人ぼっちじゃなくなるから?
う~ん……
「相馬先輩。何か隠してません?」
「隠すって何を?」
その笑顔が怪しい…。
でもあっても絶対言わなそう。