王子様は寮長様
パーティーでいい人探そうとしているのかな。
それとも誰か好きな人でもいるのかな?
「奈緒先輩の好きな人って誰ですか?」
「なっ!何よ、突然!?」
慌てふためく先輩。
なんだ、好きな人いるんじゃん。
「私の知ってる人?」
「うるさいよ、いいの」
「意外と身近な人だったりして~?」
「ハイハイ、ウルサ~イ」
「まさか、猛せん……ウグッ」
後ろから手を回され、口を塞がれる。
く、苦しい~!
「さ、着いた!」
そのまま引きずり出される。
チラリと奈緒先輩を見ると顔が真っ赤だ。
なぁんだ、やっぱり。
「ぷはっ、奈緒先輩。可愛い~」
「椎菜ちゃんっ!」
ふふ。奈緒先輩にこんな可愛い一面があるなんてな~。
会場の扉前には門番らしき人がいる。