王子様は寮長様
めちゃくちゃ笑ってるし
多分、そんな先輩初めて見たかもしれない。
少し嬉しく感じつつも、
私はちょっとふくれた。
本当、笑いすぎだから!
「悪かったって。九条は面白いなぁ。マジ可愛いよ。」
相馬先輩は私の頭をポンポンとした。
いや、あの。赤くなるのが抑えられませんから。
可愛いとか、サラッと言っちゃうし。
頭ポンポンするし。
女の子のツボを知ってるんでしょうか?貴方は。
っつーか!私にどうしろと!?
ハァ、だめだ、私。
調子が狂っちゃう。
相馬先輩のことカッコイイ~くらいしか見てなかったのに、さっきから妙に意識しちゃってて、どう接したらいいかわかんないよ。
「どうせ、さっきのことで照れてるんだろ?」
「さっきの?」
先輩を見ると、自分の唇に人差し指を当てて、言った。