王子様は寮長様
先輩は私の頭を撫で続ける。
うぅ、子供扱いされてれ気がする。
それでも、心の中は安堵感でいっぱいだった。
「相馬先輩…、ありがとう。」
「ん?」
「見つけてくれて、嬉しかったです。」
「うん。…九条にこんなことしたのは俺の取り巻きなんだって?」
「……」
「聞こえないふりするなよな。」
先輩は私の身体を起こす
にこやかな先輩の顔ではなかった。
「…終業式の日、見てたから誰かはわかるんだ」
「見てた?」
「九条の教室から、俺の取り巻きに絡まれてるところがよく見えた。」
あの時の…見てたんだ。
「猛からも、気をつけろってメール来てた。なのに、何も出来なかった。
怪我までさせて…」
「先輩が悪いわけじゃない…」
しかし先輩は辛そうな表情をしている。
どうしよう…。
そんな顔、させたくないのに……。