王子様は寮長様
「ん…………」
「目ぇ、覚めた?」
顔を上げると相馬先輩が優しく見下ろしていた。
あれ…?あっ!!
私、しがみついたまま泣いて寝ちゃった!?
「ごめんなさいっ!!」
身体を起こそうとしたが、背中に回った先輩の腕に力が入って身体を起こせなかった。
「せ、先輩っ、離してくださいっ!」
「嫌だよ。」
「えぇっ!?」
嫌だって言われても…。
「九条、熱っぽいよ。」
「へ?熱?」
「足が腫れてるせいか、わからないけどね。」
熱っぽい?
そういえば、少し身体がだるいような…。
「もう少し寝てていいよ。どのみち暗くて道わからないし、携帯の電波も届かないから、朝まで動けないしさ。」
「でも………」
「それに、こんな状況で狼になったりしないから安心して?」
先輩はニッと意地悪に笑った。
私は一瞬で顔が熱くなる
「エロ寮長っ!」
「アハハ」
恥ずかしくなり、先輩の胸に顔を寄せた。