心から好きと言って【完】



そしたら、将に壁際に追いやられた。




えぇ・・・?




「・・・・しょ・・・・ぅ・・・?」




将を見上げた。




将は私を見下して言った。




「お前、行くとこあるわけ?」




「・・・・・なぃです・・・・」




「俺と一緒がそんなに嫌?」




なんでそんなこと聞くの?




嫌なわけ・・・・ないよ。




「嫌じゃ・・・・なぃです・・・・」




なんで・・・・、今聞くの?




私は、将を諦めようって頑張ってるのに・・・・。




そんな気ないのに、引き止めないで・・・・。




ポロポロと涙が出てきた。




「・・・!」




私は慌てて涙を拭う。




将を諦めようってしてるのに、これ以上嫌われたくない自分がいる。




嫌われればいいのに・・・・。




嫌われたくない・・・・。



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