永遠
好きな人の一番があたしになった。
それだけで、すごくすごく、言葉に表せないほど嬉しかった。




「・・・も~!お腹痛いよお・・・。」




「そんなに・・・笑うことじゃねーだろ・・・」




亮はすねた様に言う。





「ごめん!でも、すごく、すごく嬉しい!」




少し潤んだ目で亮に向き合う。





「信じるよな?」




「嘘じゃないんでしょ?こっちが聞きたい。信じていいんだよね?」




「当たりめえだろ?俺は永遠に香織を愛します!」




「結婚式かよっ」





もう、今は幸せで、幸せで、たまらなかった。
胸が一杯で。






・・・でも、知ってる?
この時のあたしは知らなかった。
考えもしなかった。


結ばれた時に幸せなら、別れが来る時には辛くなる。


今の幸せが大きいほど、別れの辛さは今の幸せを上回る。




でも、あたしは別れなんて絶対来ないと思ってる。
この恋は永遠。
滅びるなんてありえない。永遠を信じてる。

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