永遠
「投げ出すか?」



「駄目!投げ出すなんてありえない!」




「けっ!自分が言ったくせに・・」




「本気にしないでよおー!早く勉強しよ」




時にはお互いで勉強を投げ出すのを止め合ったりした。
たぶん、あたし達出会ってなかったら高校にも行かなかった。

でも、今は『亮と高校に行く』という目標ができたから。
その目標、絶対に叶える。






――――




「香織ちゃん!香織ちゃん!」




「う・・うーん・・・」




「頑張って!後もう少しだから!」




「うん・・・・」




最近、睡眠不足だった。
いつも知らない間に眠っていた。





だからあたしは、土日は早起きしないで起きるまでぐっすりと
眠るようにしていた。

眠たかったら勉強にならない。
だから少しでも睡眠時間を増やしていた。




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