永遠
ワンコールで亮は出た。



「はい」




後ろでは先生が怒鳴っている声が聞こえる。




「あ、亮?香織だけど。」




「香織!?何?」




「や、今学校?」




「そうだけど、如何かした?」




「そっかぁ。学校なら良いや。じゃあね」





「待てよ、お前は何処に居んの?」




「んー?」



目の前は海だった。
自分でも驚いた。
知らない間にこんな所に来てたなんて。



「・・・あ、海に来ちゃってる。」




「じゃあ、待ってろよ。俺も行く!」





「え、ちょ・・・」





電話はすぐに切れた。




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