*桜恋*
何分か沈黙の中、歩いて学校に向かう。


昂汰、すっごく怒ってるよね・・


――ごめんね・・


心の中では、何度も何度も謝っているのに・・。本人にはどうしてか、言えない・・。


 「・・ななせ」


シーンとした中、昂汰が口を開いた。


ななせはビクッと肩を震わせた。


 う・・


 「あ、ごめ」

 
 「・・俺が怒りたくて怒ったと思うか?」


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