光のカケラ




あたしの鄰に座って、
あたしの頭を優しく撫でてくれるハル。



ハ「確かに綺は強いよ。
でも男と比べたら綺だって女なんだよ?
たぶん、昴先輩はハルが心配だったから
大樹って人に護衛せたんだと思うよ。
たぶん自分が行ったらまた綺が怒るって思ったんじゃん?
だからたぶん今も心配してると思うよ
…電話の1本くらい入れてあげよ?」



…男と比べたら確かに女だな。



だって先に怒ったのは、昴じゃん。

しかもちゃんと反省してんなら昴がくればいいじゃん。

なんで大樹に来させんの?

意味わかんない。



「…わかった。…電話する」



あたしは携帯を取り、アドレス帳の榎久にかけた。



だって昴の知らないんだもん




< 30 / 57 >

この作品をシェア

pagetop