奇妙な世界へのススメ
なにやらキラキラした目でこっちをうかがっている。

「そりゃ、どうも。」
否定するのもめんどくさい。

「仲良くしてね!
ほら、出会いも運命的じゃない?
あったでしょ、有名な作品で
空から舞い降りた人を受けとめて
空に浮かぶ城まで運命を共にするやつ!!」

記憶にないことはないけど
受けとめた覚えもないし
そもそもかわいい女の子が
舞い降りていたような気がする。

「…で、あんたが舞い降りた理由はなんでしたっけ」

「………あ!!!!!」

そう、なんかに遅刻しそうだったはずだ。

「そうだ!!忘れてた!!
ありがとなー!かえるちゃん!!」

そう言うと走り去っていった。

忙しい奴。

そう思っていると
またその忙しい奴が忙しく戻ってきて
何かをあたしに握らせた。

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