私は嘘で出来ている。
「好きでいるのは俺の勝手だし」


そう、京也はちょっとやそっとでは、へこたれないんだ。


「ただ、真昼が素直になってくれたから、俺も素直になろうと思っただけ。じゃあ、お互い頑張ろうな」


そう言って京也は友達が待つ席に戻って行った。


「どうすんの?」


詩乃の問い掛けに答えは出せなかった。




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