私は嘘で出来ている。
「いや~…新菜のことなんですけど」


「何。性転換でもするって?」


ユラさんが興味津々の顔をする。


「違います!!…私と新菜、お互い隠し事しないって約束してるんです」


「へぇ」


「新菜の好きな人って私の元彼なんですけど、今日その人に私のこと諦めないって言われちゃったんです。それで、そのこと新菜に言うべきなのかどうか迷ってて」


< 133 / 210 >

この作品をシェア

pagetop