私は嘘で出来ている。
「こんな格好で働いてる」


「あら…」


キョトンとする先生。


「僕、中身も女の子になりたいんです」


「う~ん、やっぱりねぇ」


何も知らないはずの先生は驚かなかった。


私達は顔を見合わせる。


そんな空気を感じたのか、先生は面白そうな顔をした。


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