私は嘘で出来ている。
「でも家賃高そうな所に住んでるのねぇ…生活大丈夫なの?」


「バイトしてますから」


「学生のバイトでこんな所住めるわけないじゃないの。悪いことしてないでしょうね」


「先生…」


有本君が先生と私の前にお茶を置いた。


「僕…オカマバーでバイトしてるんです」


言った。


「オカマバー?」


有本君は隣の部屋に移動し、すぐに店に出るスタイルで出て来た。


急いでいたのか、メイクはしていなかった。


< 178 / 210 >

この作品をシェア

pagetop