私は嘘で出来ている。
「どうしたの…?」


新菜は変身前で。


有本君で。


顔が熱で真っ赤になっていた。


病人だということを思い出したけど、気遣う余裕はもう残ってなくて。


ハラハラと涙が溢れた。


「入って。何か飲み物用意するわ」


新菜の方が気遣ってくれた。


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