はつ恋
岬が「良かったね。」と泣いてくれた。


光太は、「最初からこうなる事は分かっていたよ。だから俺は焦って亜子を時分のものにしたかった。亜子の気持ちも考えてないで。

俺はバカだから、今も亜子が好きでどうしょうもない。でもこのままじゃ駄目だから、前向いて歩いてみるよ。
亜子のいない人生になれなきゃな。」


私はこんなにも光太に愛されていたんだね。


思わず声が出た。「光太今までありがとう。光太に愛された事一生忘れないから。」


「バカやろう!そんな事言うな。涙が止まらなくなるだろう。」


光太がもうこれで最後だからと私を抱き締める。


私たちのそんな姿を佳祐と岬が微笑んで見つめる。



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