はつ恋
次の朝私は早めに起き佳祐の所へ行った。


佳祐はもう起きて洗面所にいた。


「佳祐おはよう 。うちへは寄らなくていいの。」


佳祐の実家は隣になる。佳祐のお兄さんは、もう結婚して別のとこに住んでいる。


今は叔父さんと叔母さんだけだ。


佳祐がいきなり、「俺アパートから実家に引っ越して来ようと思う。前から母さんに言われたし、隣同士ならいつでも亜子に会えるからな。」


「うんそうだね。」


今までどうして気がつかなかったのだろう。


「昨日亜子のお父さんにいわれたんだ。戻ってこいいつでも亜子に会えるぞ。」

「父さん何考えてるんだろうね。」


「昨日亜子を頼むと言われた。幸せにしてやってほしい。」


「佳祐おはようのキスして。」

「駄目だよ。」


「どうして 。」


「どうしても二人切りの時にな。」


私は仕方ないなく頷いた。


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