はつ恋
部屋に戻ると真理と渡邊先輩はいなかった。


「涼さん真理は?」


「渡邊と二人で何処かへ行ったみたいだな。」


何で二人で行くのよ。涼さんと二人はまずいでしょ。

「二人で何処へいったのかな?」


「さぁ。亜子ちゃんさっきの人担任なの?やばかったかな?」


「いいよ別に。」


佳祐なんかもういい。自分だって綺麗な女の人といたくせに。


私は意地になっていた。


涼さんが真剣な顔になる。

「亜子って呼んでいいかな?」


少し私は考えて「はい。」と言ってしまった。


涼さんが私のすぐ横に座った。


「俺真剣だから、本当に亜子が好き。付き合ってほしい。」


どうしょう。私間違ってるよね。佳祐を好きなのに、佳祐に構ってもらえないから、涼さんの優しさに甘えようとしてる。



涼さんごめんなさい。はっきり断らなくちゃ。



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