はつ恋

佳祐の深い愛

佳祐が私を見る。

「ごめんなさい。」

「あいつは誰なんだ。」

「涼さんは真理のお兄さん、この前好きだって言われて、それで佳祐が会えないって言うから、だから寂しかった、だから・・・」


「俺の事嫌いになったのか?」

佳祐怒っているの?違うよ違うよ。私はただ佳祐が私から離れて行くようで、怖くて寂しくて。でも思うように声が出ない。


「違うよ。」としか言えない。
「違うよって嫌いにじゃないって事 ?」

もう涙が止まらない。

「だって佳祐が橋本先生といたって聞いて、私なんか子供だし、我が儘だし、数学嫌いだし、佳祐私の事うるさくなったと思った。」

「はぁいつ俺がうるさいといったんだよ。」


「だって全然二人で会えなくて、それなのに橋本先生と二人でいたりするから。」

自分でも何を言いたいのか分からなくなる。


「佳祐とずっと一緒にいたいだけ。」

「ならそう言えばいいだろう。」

「だって佳祐は教師だから、私我慢しなくちゃと自分にいい聞かせた。でも苦しくてどうしていいか分からなくなって。」
佳祐が私を抱き締める。

「俺は亜子に振られたと思ったよ。あいつを好きになったのかと思った。でもどうして確かめたくて、あの部屋へ入ろうとったら、

亜子の声が聞こえて、気がついたら俺あいつを殴ってた。」



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