Star Dust ~星のカケラ~
第2章 伝説

ange ~天使~

謁見を終え、レイに手を引かれるように城を出て町へと来た。


「ここ」


そう言って大きめの民家の扉を開けた。


「姉貴」


「あら?珍しい。その子は?」


「後で話す。姉のロザリー、でここは俺の実家」


「は、初めまして柚子です」


キッチンと思われる場所で出されたお茶を啜る。


二人は奥の部屋の方へ行ってしまった。


これからどうなるんだろう。


何度目かのため息をつくと扉が開き二人が出てきた。


「ユズ、当分ここが君の家だ」


「え、でも」


「大丈夫。部屋は余っているから気にしないで。コイツは官舎暮らしだし。改めましてロザリーです。仕事は薬師よ。よろしくね」


「こ、こちらこそよろしくお願いします」


ひ、ひとまず眠るところがある。


「で、天使についてだったな」


2杯目のお茶を注ぎながらレイが口を開いた。


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