未定
目覚め
手に違和感を感じた。
 
‥‥手が思い。
 
ゆっくり水面に浮き上がる気泡のように、だんだんと意識がはっきりしてきた。


(眩しい‥)

真上には白く輝くライト。

周りには青緑のエプロンを付けた大人達。


「気付きましたね。自分の名前言えますか?」

鼻に付くような、"スー"とする臭い。


マスクの下からくぐもった声。


「自分の名前言えますか?」


もう一度発っせられた質問。


名前。


分からない。


自分が


分からない。



その事に気付いたら、視界がぼやけ、冷たいものが目尻を流れた。


< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

未定
/著

総文字数/196

恋愛(その他)1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
 …―ユカリと俺。 まだガキかもしれない。 でも愛してた…。 これからも愛してる…。
IJ探険隊
/著

総文字数/2,569

その他5ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
宮古島のさらに離島。 伊良部島に結成された、子供達の探険隊。 最初は、単なる遊びだった。 しかし、次々に起こる奇怪な現象。 それは少年少女達を   導き続けた‥‥‥。
和念。
/著

総文字数/1,129

青春・友情2ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
春‥‥ ‥‥高校入学。 大人の道を歩き始めた少年少女達のお話。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop