あなたが探偵?私が助手?



「……わる」



ボソッ



「あ”?」



ジロ、とまた性悪男に睨まれた。



…んで、聞こえたんだよ(怒)



「断る」



スッパリ言ってやった。



「えー!!何で!?」



向井さんが驚く。



何でだと?



決まってる。



「この性悪男の下で働くなんて嫌だからですが、何か?」



そう言って向井さんを睨む。



「ぁ、ぁ~あ♪そ~なんだぁ♪なら、仕方ないねぇ♪」



冷や汗、掻きまくり。



舌、噛みまくり。



わっかりやす~い♪
ニヤリ←黒い微笑み



「じゃ、そーゆー事なんで、失礼しましたぁ」



持ってきた鞄を持って、ソファーから腰を上げる。



「ちょ…ぃいのぉ!?冷泉!」


「来る者、拒まず。去る者、追わず。」


「ちょっと~」



そうそう、話が分かるねぇ、所長さん♪



だが、もう会う事はあるまい、さらば。
アディオス。



ドアノブに手を掛けようとした時……



ーバァーーーーンッッッ!!!!



ドアが勢い良く開いた。
姿を現したのは……



「アロー♪♪ょろしくやってるぅ?冷ちゃん、直ちゃん♪♪」



ロングヘアーのキレイなお姉さん。
守村伍未(モリムライツミ)ちゃん。お母さんの妹(要するに私のおばさん)なんだけど、



冷ちゃん、直ちゃん…?



「伍未ちゃん…知り合い?」



まぁ、知り合いだろうけど、



実はこのバイト先を教えたのは伍未ちゃん。ここまでの地図をくれたのも伍未ちゃん。




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