噂の彼の甘い罠†アイドルと秘密の同棲
「…ムリだろ」
はぁっ!?
あれから、晴弥の部屋の扉を叩いた。
お父さんの出張がワザとじゃないか、怪しい…って話したら
晴弥に、
…笑い飛ばされた。
「ありえね~っ!ムリだろ。その幼児体型に、どーやったらオレが興奮するワケ?」
完全にバカにされてます。
くすん。
思ったままを話しに来ただけなのに、自ら爆弾を落としに来た形になってしまった。
「あのなぁ。どう考えても、オレがブータンに誘惑されるとかナイ…から。安心しろ?
鍵は、ブータンが部屋から引きこもりになったら開けろってオジサンに言われてたダケじゃん」
ぶー。そこまで否定しなくっても。
「じゃあ…ワザとイジワルしてるんでしょ?私が晴弥を好きにならないように。ならないから、イジワル…やめてよ」
「別にワザとイジワルしてねぇし。そっちがオレをイラつかせるから悪いんだろーが」
うぅっ。イラつかせてるつもりナイもん…。