君 の 隣 り



「ごめーん裕那ちゃん僕と食べんねーん」

突然隣りで神山君が言い出した

「ちょっ何言ってんの」

私は思わず止める

「ええやんええやん」

てなわけで一緒に机を
向かい合わせで食べることに

神山君は売店で買ったと思われる
パンとコーヒー牛乳を食べてる

私は自分で作った弁当

「あっ苺あるやん、もーらいっ」

「ちょっ、取らないでよ」

すっごくマイペース

でも苺を食べる幸せそうな
顔を見ると許してしまう

「神山君苺好きなん?」

「うん、めっちゃ好き!」

「へーそうなんやあ…」

私は卵焼きを箸でつかんでくわえた

「あっそれからさあ、神山君やなくて章平でいいよ」

「あっうん」



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