溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
グラスにビールが注がれて。
各々片手に。
幹事の冬李くんが立ち上がって挨拶を始めた。
いよいよ昴と彩香ちゃんのお祝い飲み会の始まり。
ほんと仲のいい同期達っていいな…。
何かと理由をつけては飲んで騒いで。
仕事でトラブルがあってもお互いに助け合ったり。
私にもそんな結束の堅い同期たちがいるから、そういう幸運はとても大切だってわかる。
公私ともにお互いを預けて支え合える仲間に巡り合う幸せを昴達も感じてるはず。
そして、そんな暖かい時間に私を加えてくれた事がとても嬉しい。
あんなに来る事を拒否していたのに、こうしてこの場に来て幸せな空間を共有させてもらって。
感謝…。
昴達とは研修中から親しくしてるけれど、今ここに連れてきてもらえて。
更に親しく感じて泣きそうになる。
ここにいるメンバー達もそれぞれ仕事を抱えて悩んだりつまずいたり…逆に充実しながら笑ったり。私と仕事上でかなり密につながっている人もいたりして。
研修中には展開をよめなかった数年後の今、同じ時間を共有できる喜びが体中にあふれて。
涙も今まさに落ちてしまいそうになる。
「皆さんご起立願います」
冬李くんの声で、一斉にみんな立ち上がって胸元にグラスを掲げると。
どうしてか、みんなの視線が私に向かってくるようで痛い…。
にこやかに笑いながら私を見てるように感じるけれど…。
実際は隣にいる昴と彩香ちゃんへのお祝いの視線なんだろう…。
流れのままに上座になんている私自身、もう少し気をつかえば良かったな。
先輩である私に気遣ってくれただけだろうけど、そんな優しさも更に私の涙腺を緩めてしまうのに…。
乾杯が終わったら、そっと席を移動しよう…。
流れそうになる涙をぐっと堪えたと同時に響く冬李君の言葉。
「この度、我々の新人研修時代からの憧れの先輩である透子さんが設計デザイン大賞を受賞されました。
この大仕事を成し遂げた事と、とうとう他の男のもんになる透子さんの結婚を祝して乾杯っ」
『乾杯っ』
…え?
……えーっ?
各々片手に。
幹事の冬李くんが立ち上がって挨拶を始めた。
いよいよ昴と彩香ちゃんのお祝い飲み会の始まり。
ほんと仲のいい同期達っていいな…。
何かと理由をつけては飲んで騒いで。
仕事でトラブルがあってもお互いに助け合ったり。
私にもそんな結束の堅い同期たちがいるから、そういう幸運はとても大切だってわかる。
公私ともにお互いを預けて支え合える仲間に巡り合う幸せを昴達も感じてるはず。
そして、そんな暖かい時間に私を加えてくれた事がとても嬉しい。
あんなに来る事を拒否していたのに、こうしてこの場に来て幸せな空間を共有させてもらって。
感謝…。
昴達とは研修中から親しくしてるけれど、今ここに連れてきてもらえて。
更に親しく感じて泣きそうになる。
ここにいるメンバー達もそれぞれ仕事を抱えて悩んだりつまずいたり…逆に充実しながら笑ったり。私と仕事上でかなり密につながっている人もいたりして。
研修中には展開をよめなかった数年後の今、同じ時間を共有できる喜びが体中にあふれて。
涙も今まさに落ちてしまいそうになる。
「皆さんご起立願います」
冬李くんの声で、一斉にみんな立ち上がって胸元にグラスを掲げると。
どうしてか、みんなの視線が私に向かってくるようで痛い…。
にこやかに笑いながら私を見てるように感じるけれど…。
実際は隣にいる昴と彩香ちゃんへのお祝いの視線なんだろう…。
流れのままに上座になんている私自身、もう少し気をつかえば良かったな。
先輩である私に気遣ってくれただけだろうけど、そんな優しさも更に私の涙腺を緩めてしまうのに…。
乾杯が終わったら、そっと席を移動しよう…。
流れそうになる涙をぐっと堪えたと同時に響く冬李君の言葉。
「この度、我々の新人研修時代からの憧れの先輩である透子さんが設計デザイン大賞を受賞されました。
この大仕事を成し遂げた事と、とうとう他の男のもんになる透子さんの結婚を祝して乾杯っ」
『乾杯っ』
…え?
……えーっ?