溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
ホテルに勤務する濠は、世界各国にある系列のホテルに研修として行く事がある。
年に一度か二度のペースで一週間くらいのその出張は、研修も兼ねた優秀な社員への慰安に近い。

去年の出張の時には、たまたま休みが取れた私と現地で合流してまるまる一週間を一緒に過ごした。

日本で過ごす普段よりも距離が縮まって、濠を独占できる気持ちになれる海外の雰囲気が私にはとても幸せに思えた。

昼間は研修を受けている濠も、夜には私との時間をたっぷりとってくれて、長く付き合っている中で一番の幸せな時間。

『また二人で海外行きたいね』

そんな私の言葉に笑って頷いた濠。

今回のフランスへの出張は、突然決まった事もあって私の休みは取れなかった。

それほど感情を出さない濠だけど、何度も私を一緒に連れて行きたいと話してる。

「私もフランス行きたいけど…。
残念だな」

「…本当に?」

「え?」

「本当に行きたい…?」

吐息を感じるほどの近さで囁かれて、甘い瞳に溶かされそうになる。

こんなにときめいて…
大好きで…

愛してるって実感しながら…

自分が決めた事だけど…離れる事ができるのかな。

「濠…好き…」

首筋に唇を寄せて抱き着いた私を抱きしめてくれる濠。
熱い指先が、私の肌に直接触れてさまよう。

震えてると感じるのは気のせい?
私が震えてるの?

「濠…濠…愛してる…」

私の言葉に反応して激しくなる濠の動きに、どんどん気持ちは高まっていく。

このまま一緒にいられたらいいのに…。

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