溺愛結婚!?~7つの甘いレッスン~
生まれてから15歳までの私の心臓は、いつ動かなくなるかわからなくて。
その日その日を越える事だけに安堵感を覚えながら生きていた。

高校に通い始めてしばらく経った頃いよいよ手術をしなければ、いつ発作を起こしてそのまま心臓が止まってしまうかわからない状態になって。

ずっと診てもらっていた病院に入院して手術に備えていた。
手術の成功率は80%で助かる可能性の方が高いけれど、本人にしてみれば確実に助かるわけじゃなければ不安な気持ちは拭えない。

手術前の入院の最中、風邪をひいた私は中耳炎になってしまって耳鼻科で診察を受けていた…。

そこで…濠と出会った…。

出張を控えて忙しい濠は、とっくに仕事に出かけていて、キッチンのテーブルにはコーヒーを飲んだカップがそのまま置かれている。

ちゃんと流しまで持っていってっていつも言ってるのに。

苦笑混じりにため息をついて、食洗器に持っていった。

何度言っても変わらないな。

長い間一緒にいてよくわかる。

何をどう言っても、濠の生活パターンや気持ちを変えるなんてできない。
自分の意見を強く押し通すわけじゃないけれど、だからといって自分の信条を曲げるなんてしない。

…そんなとこも好きだけど。
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