*銀狼-ギンロウ-*
「ごめんな、紗耶香」


「え?」


バイクで風に揺られながらあたしは聞き返した。


「俺がもう少し頭良けりゃ、同じ高校入れたのにさ。そしたら紗耶香守れたかも」

「…今も十分守られてるよ」


安心感がある。
この気持ちは何なのかな。

これが‘好き’ならいいのに。


こんなに居心地いい人他にいない。


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