*銀狼-ギンロウ-*

変な男。

放課後になると校門には見慣れたバイクが止めてあるのが見えた。

その横には、…ルイ。

あいつ、一体どういうつもりなんだ!!?
あたしをその暴走族とやらのとこに連れて行ってどうするつもりなんだよ!!?


半ば混乱しながら、他人の嫌な視線を感じながらあたしはルイの元に走って駆け寄った。


《また新しい男かな?》
《今度の男は何か軽そ~》
《美人だからってねぇ》
《絶対男のことなめてるよな》

こんな会話がたくさん聞こえて来たから。


自分に当てはまってるから、言い返せない。


でも、ルイのことを悪く言われるのは悲しくて申し訳なかった。


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