*銀狼-ギンロウ-*
カイに押し倒されると、抵抗出来ない。


カイに見つめられると、そらせない。


「誰かが欲しいなら俺を求めろ」


アタシは何も言わずにカイを見つめる。


「変な男に汚される位なら俺が汚してやるよ」


冷たい瞳。

アタシがコイツに興味を持ったのは…



多分アタシとコイツが似てたから。


アタシとカイ、おんなじ目をしてる。


孤独で、冷たくて、誰も信じてない目。



「いいよ。じゃあ今日からアンタだけのセフレになる」


この日アタシとカイは初めて一つになった。


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